【日本史勉強法】明治時代の流れと試験対策のコツ

明治時代は1868年から1912年までの45年間です。

700年続いた武士の政権が終わりを告げた時代であり、近代日本の幕開けでもあります。

ここからの近代は情報量が多く、どうしても詰め込み型の暗記学習になりがちです。

それでは興味も半減してしまうので、この時代こそ全体的な流れをつかむようにしましょう。

江戸幕府の崩壊と明治維新

いわゆる「幕末」は、日本がひっくり返るような、目まぐるしくてしかも密度の高い歴史上の大転換点でした。

幕末の動乱は外国船の来航から始まります。

アメリカやロシアからの開国圧力に屈した幕府は、日米和親条約(にちべいわしんじょうやく・1854年)と日米修好通商条約(にちべいしゅうこうつうしょうじょうやく・1858年)を結びます。

特に後者は治外法権(ちがいほうけん)と関税自主権(かんぜいじしゅけん)の両方に大きな問題を抱えていたため、後々まで日本にとって悩みの種になりました。

政権を支える力を失った幕府に対して、討幕活動の中心になったのが薩摩藩・長州藩・土佐藩(薩長土/さっちょうど)でした。

それに対する幕府側の中心は、会津藩桑名藩で、1864年には第一次長州征伐を行いますが、第二次長州征伐(1865年)では幕府側が長州藩に敗れてしまいます

さらに坂本龍馬の活躍により、薩摩藩と長州藩が薩長同盟(さっちょうどうめい)を結んだことが決定打となり、幕府は政権の維持をあきらめて大政奉還(たいせいほうかん・1867年)を実行します。

それに呼応して、薩摩と長州が中心になり王政復古の大号令(おうせいふっこのだいごうれい)が発せられます。

しかし最終的には幕府軍と討幕軍との衝突が避けられず、鳥羽伏見の戦い(とばふしみのたたかい)を皮切りに討幕軍が北征を開始し、最後は北海道の箱館(函館)が陥落したことで、江戸幕府は完全に消滅しました。1868年のことでした。

明治時代のキーポイント

明治維新(めいじいしん)前後には、時代を変えるキーパーソンが数多く登場しました。

・薩摩藩(現在の鹿児島県)の西郷隆盛(さいごうたかもり)と大久保利通(おおくぼ としみち)
・長州藩(現在の山口県)の木戸孝允(きど たかよし)と高杉晋作(たかすぎしんさく)
・土佐藩(現在の高知県)の板垣退助(いたがきたいすけ)と後藤象二郎(ごとう しょうじろう)

など、名前を挙げるときりがないほどです。

坂本龍馬は元土佐藩士でしたが、早いうちに藩を抜けています。

これらの人物のうち、多くの主役級は維新の前後に亡くなっています。

その中で残った人物たちが、明治新政府のもとで新しい国づくりを行いました。

欧米列強の侵略に脅威を感じた新政府は、基本方針として国内産業の振興と軍事力の増強を図ります。

そのほかにも新政府は、次々に改革を断行しました。

そのうちの主なものを挙げておきましょう。

版籍奉還(はんせきほうかん):各藩が領地と領民を政府に返還

廃藩置県(はいはんちけん):藩を廃止して府と県を設置

四民平等(しみんびょうどう):士農工商制度の廃止

徴兵令(ちょうへいれい):国民皆兵制度の開始

学制の制定(がくせいのせいてい):近代教育制度の開始

このほかにも警察や郵便制度など、主にヨーロッパ各国を手本にして仕組みを導入しました。

ただし政治制度は現在とはかなり異なっていて、民主主義が始まったのは次の大正時代からでした。

明治時代の3つの戦争

明治時代には短期間のうちに、国内外で3つの戦争が起こりました。

1つめは西南戦争(せいなんせんそう・1877年)で、西郷隆盛を中心とする勢力が新政府に対して武装蜂起しましたが、約半年後に鎮圧されました。

明治維新によって行き場を失った元の武士たちが、政府に対する不満を募らせて起こした戦争と言われています。

2つめは日清戦争(にっしんせんそう・1894年)で、日本と当時中国を治めていた清が、主に朝鮮半島をめぐって武力で対決したものです。

日本はその前に朝鮮に圧力をかけ、日朝修好条規(にっちょうしゅうこうじょうき)により開国させていました。

それに反発して朝鮮国内の東学党(とうがくとう)組織が甲午農民戦争(こうごのうみんせんそう)を起こし、それを鎮圧する名目で出兵した清と日本が衝突したのです。

この戦争で勝利した日本は、日清講和条約(にっしんこうわじょうやく)/下関条約(しものせきじょうやく)を結び、清側から多額の賠償金を得ると、それでさらに軍事力を増強しました。

3つめは日露戦争(にちろせんそう・1904年)で、清の北部に南下してきたロシアと日本とが、清国内で本格的に衝突した戦争です。

この戦争の背景には、ロシアの南下を防ぎたいイギリスとの間で、日英同盟(にちえいどうめい・1902年)が結ばれたこともあります。

最終的には日本の勝利となったものの、日本側の被害も大きく、賠償金も得られないという不本意な結末になりました。

テストではここがポイント!

日本が富国強兵を進めたこの時期は、清をめぐるヨーロッパ各国の動きに注目しましょう。

清国内に植民地を持っていたイギリスは、そこに南下してくるロシアに脅威を感じていました。

さらにアメリカも加わり、英米が上手く日本を持ち上げて、間接的にロシアの南下を食い止めたとも言われています。

日本は英米から軍事費の支援を受けていました。

ほかにも自由民権運動(じゆうみんけんうんどう)や、大日本帝国憲法の発布(だいにっぽんていこくけんぽう・1889年)など、国内政治の流れも目まぐるしく変化しました。

軸になる流れをよく整理して、それと関連づけて詳細なできごとを覚えてください。

まとめ

坂本龍馬や西郷隆盛など、明治維新を成功させた人たちのほとんどは、新しい国家づくりには参加していません。

もしも彼らが残っていたら、日本はどのような国になっていたのでしょうか?

特に坂本龍馬という人物は、それまでの歴史にはまったく登場しなかったタイプで、世界史でも活躍できそうな人でした。

こうした人物に興味を持つことが、歴史好きになる第一歩と言えるでしょう。

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