英語の冠詞はなぜ必要?3つの種類の使い分けをわかりやすく解説!

英語で使われる冠詞は、日本語には存在しないこともあり、英語を得意とする人でも、使い間違いや抜けを指摘されることが多かれ少なかれあるようです。

冠詞を正確に理解するには、折に触れて冠詞に慣れるしかありません。

ここでは、英語が苦手な方や初心者の方、もう一度改めて覚えたい方向けに、英語で冠詞が必要な理由と3つの冠詞の特徴、またそれぞれの冠詞の使い方についてわかりやすく解説します。

英語の冠詞とは?

英語ではなぜ冠詞が必要なのか、冠詞の3つの種類について紹介します。

冠詞が必要な理由

日本語では、名詞だけではその名詞が持つ属性や数が分からないため、数の後に来る「個」「本」「枚」といった助数詞を使って名詞に意味やニュアンスを持たせます

英語やフランス語、ドイツ語のような冠詞が存在する言語は名詞の使い分けに厳格なので、名詞の前に置く冠詞を使い分けて、正確な名詞の意味を伝える機能があります。

日本語で助数詞を使わないと、「1の本」や「1本」では、1巻目の本のことなのか、1冊の本なのか、何かが1本あることなのか全く分からなくなります。

同じように英語の名詞でも、「a/an」や「the」などの冠詞を付けて、「a book(一冊の本)」や「the book(特定の一冊の本)」、どの冠詞も付けないといった判断によって、正しい意味が通じるようになるわけです。

冠詞の種類は3つ

冠詞には、不定冠詞と呼ばれる「a/an」、定冠詞の「the」、冠詞を付けない無冠詞の3つの種類があります。

それぞれ付ける、付けないを判断するルールがあり、無冠詞の場合でも、付けないことで特定の意味やニュアンスを表現しているため、冠詞のない無冠詞も冠詞の一つと捉えられています。

不定冠詞「a/an」の特徴と使い方

不定冠詞「a/an」は、数えられる単数の名詞に用いられます。

世の中に同じ種類のものがあって、その中のある一つを指す場合に、名詞の前に置かれます。

単語の始まりが子音の発音をする名詞には「a」、母音の発音をする場合には「an」を使います。

・「a」を使う子音の発音で始まる名詞:a notebook、a pen、a woman など

・「an」を使う母音の発音で始まる名詞:an apple、an idea、an hour など

たくさんある中の一つ

不特定多数の中の一つを表す際に「a/an」が名詞の前に付きます。

・I bought an apple yesterday.(私は昨日リンゴを一つ買いました。)

初めて話に登場する物事

会話や文章で初めて出てくる物事で、聞き手や読み手が名詞の情報を持っていない場合に「a/an」が用いられます。

・Let’s have lunch at a restaurant.(レストランで昼食を食べましょう。)

定冠詞「the」の特徴と使い方

定冠詞「the」は、可算・不可算どちらの名詞にも使える特徴があります。

世の中に一つしかないものや、特定した物事を表現する際に用いられます。

「the」は日本語では「その」や「あの」「例の」という意味があり、既出の話題に触れる時に「the」を用いれば、聞き手は何について述べているか理解しやすくなります。

世の中に一つしかないもの

常識的に一つしかないと分かる物事に関しては「the」が付きます。

・the earth(地球)、the moon(月)、the sun(太陽)、the White House(ホワイトハウス)など

話題に一度登場したことがあるもの

会話や文章の中で、一度触れたことのある物事には定冠詞「the」を付けるルールがあります。

また、「例のあれ」「あのこと」といったように、会話する相手と共通認識がある話題について述べる際にも「the」が使われます。

・I bought a book yesterday. The book is very interesting.

(私は昨日本を買いました。その本はとても面白いです。)

・Please shut the door.(ドアを閉めてください。)

無冠詞の特徴と使い方

不定冠詞「a/an」や定冠詞「the」が付かない無冠詞は、形や輪郭が曖昧で数えにくい不可算名詞、人名や国名といった固有名詞などで使われます。

具体的に無冠詞となる場合の使い方を見ていきましょう。

不可算名詞

明確に境界線を引くことが難しい、形や輪郭がはっきりしない、目に見えない物事は、区切りを与える「a/an」は使えません

そのため不可算名詞には境界線をなくす機能を持つ無冠詞が用いられます。

・不可算名詞:water(水)、milk(牛乳)、money(お金)、homework(宿題)、love(愛)など

可算名詞の複数形

冠詞を付けずに数えられる名詞の複数形で、一般論や総称を表します。

・I like apples.(私はリンゴが〈全般的に〉好きです。)

・Dogs are intelligent.(犬は〈一般的に〉賢いです。)

固有名詞

人名や国名などの固有名詞は原則無冠詞となります。

また、季節や月・曜日のような半ば固有名詞のように使われる名詞にも、冠詞は使いません。

・Mike is from America.(マイクはアメリカ出身です)

・Summer has come.(夏がやってきた。)

まとめ

英語の冠詞や前置詞は簡単な単語でありながら、奥の深い品詞のため、ノンネイティブが使い方や概念を正確に理解するまでには、長い年月を必要とするといわれています。

複雑でややこしくはありますが、冠詞が持つ基本的なルールや使い方だけでも、頭の片隅に留めておいてください。

英文や会話に接する機会があれば、不定冠詞「a/an」や定冠詞「the」、無冠詞を意識してみて、少しずつ冠詞の概念や意味、ニュアンスを身に着けましょう。